第2章 Claudeに仕事を頼めるようにする
この章が終わると
あなたとの働き方のルールが作業場に置かれて、Claudeが実際に最初の仕事をやってくれるところまで確認できます。
やることは3つです。
① ルールのメモを作ってもらう
② 最初の仕事をひとつ頼んでみる
③ 作業場に「自動保存」をつけてもらう
前の章で、作業場(claude-work)を開いて、あいさつまで済ませました。この章では、その作業場を「仕事を頼める場所」に仕上げます。
① ルールのメモを作ってもらう
ここで、この教材でいちばん大事な考え方をひとつ。
Claudeへのお願いごとは、毎回言わなくても、メモに書いておけば守ってくれます。
そのメモの名前が「CLAUDE.md(クロード・エムディー)」です。作業フォルダの中にこの名前のファイルがあると、Claudeは仕事を始める前に必ずそれを読みます。雇い主からの申し送り事項のようなものです。
自分で書く必要はありません。Claudeに作ってもらいます。下の文をそのままコピーして、入力欄に貼りつけて、送信してください。
このフォルダに「CLAUDE.md」という名前で、ルールのメモを作ってください。
内容は次のとおりです。
- わたしは非エンジニアです。専門用語を使わず、やさしい言葉で説明してください
- 作業は、このフォルダの中だけで行ってください
- ファイルを消したり大きく作り変えたりする前には、ひとこと確認してください
- 作業が終わったら、何をしたか・作ったものがどこにあるかを教えてください
できあがったら、Claudeが「作りました」と報告してくれます。
ルールは、育てるものです
この4つは出発点です。この先、Claudeと仕事をしていて「毎回これを言うのは面倒だな」と思ったら、それがルールに足すサインです。
ルールに「〇〇〇〇」を足しておいてください
と言うだけで、Claudeが自分でメモに書き足します。あなたの働き方に合わせて、作業場のほうが育っていきます。 これがClaude Codeを長く使ういちばんのコツです。
ためしに、ひとつ育ててみましょう。◯◯のところを呼ばれたい名前にして、送ってください。
ルールに「わたしのことは◯◯と呼んでください」を足しておいてください
これで、Claudeがあなたをその名前で呼んでくれるようになります。小さなことですが、道具が相棒に近づく瞬間です。
② 最初の仕事をひとつ頼んでみる
作業場とルールがそろいました。では、記念すべき最初の仕事です。下の文をコピーして送ってください。
このフォルダに「はじめてのメモ.md」というファイルを作って、
今日の日付と「作業場ができました」というひとことを書いてください。
送ったら、デスクトップの claude-work フォルダを開いてみてください。
ファイルが、増えています。
あなたは一文字も書いていないのに、あなたのパソコンの中に、新しいファイルができています。小さなことに見えますが、これが「聞いたら答えてくれるAI」と「実際に手を動かすAI」の違いです。この先やるページづくりも、公開も、ぜんぶこの延長線上にあります。
③ 作業場に「自動保存」をつけてもらう
もうひとつだけ、作業場に仕掛けをしておきます。間違えても、前の状態に戻れるようにする仕組みです。
この先、ページの文章を直したり作り直したりを何度も繰り返します。そのとき「さっきのほうがよかったのに、もう戻れない」となるのがいちばん悲しい。作り物が増える前に、保険をかけておきましょう。
これもClaudeに頼むだけです。下の文をコピーして送ってください。
この作業フォルダに、作業のたびに中身が自動で記録される仕組みを作ってください。
間違えて消したり上書きしたりしても、前の状態に戻せるようにしたいです。
Gitという道具を使ってください。
作り終わったら、ちゃんと動くかの確認までして、結果をやさしい言葉で教えてください。
第1章で「入れるだけでいい」と言ったGitが、ここで働きます。仕組みの中身を理解する必要はありません。覚えることはひとつだけ——この先何かあったら、「〇日前の状態に戻して」と頼めば、戻してもらえるということです。
わたしの作業場にも、同じ仕組みが入っています。「消してしまったらどうしよう」と怖がらずに頼めることが、Claudeに思い切って仕事を任せる土台になっています。
頼み方の、最初の3つのコツ
くわしい文例集は第4章と付録にあります。ここでは、いちばん土台の3つだけ。
1. やりたいことを、日本語でそのまま言う
きれいな指示文を考える必要はありません。「〜したい」「〜って作れる?」で通じます。うまく伝わらなかったら、言い直せばいいだけです。
2. 一度にぜんぶ頼まず、ひとつずつ
「ページを作って、フォームもつけて、公開もして」と一気に頼むより、ひとつ終わるごとに次を頼むほうが、確実に進みます。
3. できあがったら見て、思ったことをそのまま言う
一発で完璧なものは出てきません。それが普通です。「ここが違う」「もっとこうしたい」の往復が本番です。遠慮はいりません——相手は疲れませんから。
そして、困ったら合言葉です。わからない画面は、スクショして「これはどういう意味ですか?」と聞く。
うまくいかないときは
フォルダを選んだのに、ファイルが別の場所にできた
「作ったファイルはどこにありますか? claude-workフォルダの中に移してください」とそのまま頼めば直してくれます。
CLAUDE.mdが本当にできたか不安
「CLAUDE.mdの中身を見せてください」と聞けば、その場で見せてくれます。
この章のチェックリスト
全部にチェックが入ったら、第3章へ。
次の章では、あなたの売りものをClaudeに伝えます。頭の中にあるものを言葉にして渡す——材料が渡れば、ページづくりは一気に進みます。